「ちょいガチ意味論」がすごく面白かった

2024/11/12

先々週くらいに聞いた。忘れないうちに書いておく。

わたしはポッドキャストをまあまあ聞く。

YouTubeよりはポッドキャスト派だ。

筋トレとかストレッチをしながら「ゆる哲学ラジオ」をよく聞いていて、結局最新エピソードまで全部聞いてしまったので、初めて同じ会社がやっている「ゆる言語学ラジオ」を聞いてみた。

これが面白かった。

普段は2人の若者(?)がさまざまな言語学にまつわるテーマで話しているチャンネルだが、今回は最近の新書本「悪い言語哲学入門」(私は未読)で知られる和泉悠さんがゲスト。和泉さんはゴリゴリの言語哲学者。言語学者じゃなくて言語哲学者。この1回だけで3時間以上ある。この時点で超難しそうな予感しかなく、ものは試しと聞いてみた。

聞いてみると、軽快なテンポでわかりやすい。わかりやすいというと勉強とか学習という次元の話になってしまうが、そういうことではなく、なんというか単純に本当に楽しく面白い。

どう楽しいか。

例えば、命題論理、述語論理と言われても単語しか知らないという人が聞いても、話についていけるように進む。難しそうな形式意味論、チョムスキーの生成文法的な考え方や言語哲学の現在の立ち位置など(こう書くとすごく難しく聞こえるがこの番組での話は本当にわかりやすかった)、どれも面白かった。

3時間以上あるので、つまみ食い的な面白さではなく、ある程度まとまった内容を知ることができて、その先をもっとやりたい場合にどういう本を読めばいいかまで、話の中に出てくる。この辺もすごく面白かった。このジャンル(ほかの多くのジャンルもそうかもしれない)特に言語哲学は英語の本になるが、日本語の4巻本、飯田隆「言語哲学大全」がこの分野で今でも世界的にも良いと紹介されていた。この本の存在は知っていたが、これは初めて知った。

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