備忘録(memorandum)をめぐるメモ

2024/11/02

雑記

いつも文字通り3日坊主で、すぐやめてはまた始めるせいで、あちこちにブログの残骸のようなものが散らかっていた。それらを集めて再スタート。

今回こそ続くように、気楽に思いついたことをつらつらと書くことを心がけよう。

このブログの説明に「備忘録」と書いたが、変換しているうちに「忘備録」という単語があるのに気付いた。でもどうやら備忘録でいいらしい。

備忘録はいわゆるメモ。memo は memorandum のこと。

memorandum は memorare(to remember)の語尾を「-ndum」として、「〜すべきもの」という意味になる。これ、ゲルンディーヴムとかジェランディブとか呼んでいたラテン語の文法用語なんだけど、なんと訳すか分からない。とにかくgerundiveっていうやつ。

memorandum を丁寧に書くと、memorandum est.(estはbe動詞の三人称単数)

"it must be remembered" とか "it is to be remembered" という意味で、「覚えておくべきこと」「忘れないようにすべきこと」あり、まさしく「備忘録」という日本語にぴったりだ。

一人称単数の現在形はmemoro。メモという単語を見ると、まさに「メモろう」で、だじゃれみたいだなどと、余計なことを考えてしまう。

このゲルンディーヴムで、今思い出したのだけれど、もっと有名なのは数学の「証明終わり」、Q.E.D.(Quod Erat Demonstrandum)。意味は「これが示されるべきものだった」(what was to be demonstrated.)くらいな感じ。

これはもともとユークリッド(エウクレイデス)の「原論」にたくさん書かれているギリシャ語なんだけどのその話はたま今度。

1990年代前半の学生時代、ラテン語はなぜか次のようなな古い本で学んだ。

まず、本文は旧漢字だし、説明は詳しくなく、結構難しかったが、指導教官は「簡潔な説明で、噛めば噛むほど味が出るスルメのような名著だ」とおっしゃっていた。

↓これ実物





分類

検索

designed by QooQ