地方の雪国で、部数1万部、週3回発行の地域紙が舞台。
わたしがずっと働いてきた職場と全く同じでびっくり。
全国紙や週刊誌の書評に取り上げられ、評価も高い本だ。新聞業界というか、斜陽産業となった今の新聞記者の心理が丁寧に描かれていて、さらにストーリーも面白い。テーマもいい。
ただ、わたしの身の回りの環境とそっくり過ぎて、普通の人が読めば面白いと思うようなこの業界特有のディテールが、当たり前に感じられてしまい、半分を過ぎるまで面白さがわからなかった。
雑誌連載とかではなく、描き下ろしなので、読みやすくテンポよく進む。普通におすすめできる面白い本です。