集団的自衛権の行使を認める安倍内閣の閣議決定については、とうてい容認できないという人が多い感じ。私もそうだ。
密室の閣議で決めるのはおかしいとか、堂々と憲法を改正するのが筋だとか、いろいろと議論はある。
しかし、閣議決定ってこういうものだし、今回は政府による憲法の有権解釈なので、議院内閣制の中で、手続き的にはこういうやり方は当然ありだ。憲法の解釈なので、具体的なことは今後、関連する法律の改正や新たな法整備などが、国権の最高機関たる国会で認められてはじめて動き出すことになる。集団的自衛権容認が許せないという野党などは国会で議論することになる。
中学の公民で習った通り、我が国の統治機構はこういう仕組なのだ。
ただ、国会も、先日の秘密保護法のような法案もある意味結構すんなり通ってしまうような構成になってしまっている。安倍内閣やこのような国会の構成はある日突然どこかからか出現したのではない。みんなが選んだ結果だ。
今回の集団的自衛権容認の閣議決定とか秘密保護法もそうだけど、こうなることは前回衆院選のときに十分に分かっていたはず。そういう意味では、安倍晋三さんは正々堂々と戦ってきたと思う。
どう見ても、今、集団的自衛権容認が嫌だと言ってる人の相当な部分は、安倍政権を選択した人のはずだ。今の統治機構の仕組みの中での国民の選択には限界があり、選挙での選択はワン・イシューじゃないということは重々承知しているつもりだが、あえて言いたい。
よーく考えて選ぶか、選んだら選んだことに責任を持って発言してもらいたい。